乾電池は用途によってアルカリとマンガンを使い分ける必要がある。
アルカリの方が長持ちする位に思っていたから大体アルカリ電池を今まで選んでいたがどうやらそんな簡単ではないらしい。
他にも今まで値段だけで選んでいたような人もこれを読むことで今まであった問題が解決するかもしれない。
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自分と同じように長持ちするから大体アルカリ電池を使用してたとしたら、せっかくの製品をダメにしてしまったり製品の性能を出せていない可能性もあるので注意が必要だ。
アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違い
アルカリもマンガンも二酸化マンガン(+極側)と亜鉛(-極側)という材料を使っている。
アルカリとマンガンの違いは、
材料の「分量」と「仕組み」、乾電池の+・-極を浸すために使う液体である「電解液」。
アルカリ
二酸化マンガンや亜鉛がマンガン乾電池よりも多いためパワー、容量が共に大きく、マンガン乾電池の約2~5倍長持ちする。
使用期間が長くなると液漏れを起こしやすい
マンガン
アルカリ乾電池との大きな違いは
電解液:弱酸性の塩化亜鉛などを使用
アルカリ乾電池よりパワーの面で劣るが、休み休み使うと電圧が回復するという特徴がある。
使い分け
アルカリ
連続使用や大電流を必要とする機器に最適
・ICレコーダー、ミュージックプレイヤー
・携帯ラジオ
・ラジコンカー、乗り物系の電動おもちゃ
・光るおもちゃ
・ガスコンロ(の点火)
・ワイヤレスマウス
・LEDの懐中電灯
マンガン
アルカリ乾電池よりも安価なので、マンガン乾電池に適した機器であればマンガン乾電池を使用するほうが経済的。
微弱な電流でよい機器、スイッチのオンオフが多い休み休み使うような機器には最適
・テレビやエアコンのリモコン
・豆球の懐中電灯
電池の使用時の注意点
電池は生活の必需品だが意外と知らないNGなことがある。
取り扱いには十分な注意が必要。
アルカリとマンガン共通で、以下の点に気をつけること。
アルカリ乾電池とマンガン乾電池の併用はNG
混ぜて使用すると発熱、液漏れ、破裂の原因に。
電池の取り換えは全部まとめて
新しい電池と古い電池を一緒に使うと、古い電池のせいで電池全体の力が弱くなる。古い電池が新しい電池の電力に合わせて過放電の状態になり劣化を進め液漏れ繋がる可能性もある。
充電しない
使い切り用の乾電池は無理に充電すると液漏れや発熱、発火する可能性あり。
他の金属製品と一緒にしない
金属は電気を流すため、ショートして電流が流れ、発熱、発火する可能性があるので電池をネックレスやヘアピン、コイン、鍵などの金属製品と一緒にしない。
パッケージを開封してしまった未使用な電池は+極、-極をテープなどで絶縁する
上記の理由同様ショートして電流が流れ、発熱、発火する可能性があるため。
液漏れについて
取扱説明書にマンガン電池の使用が記載されている製品で、アルカリ電池を使ってしまうと過放電をおこし、液漏れしてしまう可能性がある。
これは、アルカリ電池が電圧差に敏感なことと、大電流でも長く使い続けられることが関係していると言われる。
最近では地震や台風の際の防災用品として準備している家庭が多いが、長期間放置することが多い製品にアルカリ電池を使うと、液漏れする可能性が高くなるため、定期的にチェックすることが大切。
こうした製品では、できればマンガン電池をつかうべき。
液漏れについての原因詳細等については下記が分かりやすいので参考にしてもらえれば。