どういう回路か、どういう動作をするか早見表にしてみた。
反転増幅回路
Vout=-(R2/R1)×Vin
GN=1+R2/R1
非反転増幅回路
Vout=(1+R2/R1)×Vin
GN=1+R2/R1
ボルテージフォロワ
非反転アンプでR2=0としたものが増幅率1倍のボルテージ(電圧)フォロワ
※R1≒∞
差動増幅回路
Vout=(R2/R1) × (Vin+ - Vin-)
計装増幅回路
前段の2つが非反転アンプ、後段が差動アンプで構成される。
CMRR(同相除去比)が高い。
HPF
カットオフ周波数:fc=1/(2×π×R2×C1)
LPF
カットオフ周波数:fc=1/(2×π×R1×C1)
LPF(発振防止あり)
増幅率が一定になり始めるゼロ周波数 :fz=1/2πR2C2
増幅率が再び下がり始めるポール(極)周波数:fp=1/2πR2C1
加算回路(反転増幅回路)
下記回路を例として、それぞれの入力の増幅率を出してみる。
Vout=(R4/R1)*V1+(R4/R2)*V2+(R4/R3)*V3
加算回路(非反転増幅回路)
V+=(V1*R2*R3+V2*R1*R3+V3*R1*R2)/(R2*R3+R1*R3+R1*R2)
Vout=(1+R2/R1)*V+
発振する回路例
①入力端子間に容量を接続
入力に接続されたCと帰還抵抗で発振する
②入力対GND端子間に容量を接続
入力に接続されたCと帰還抵抗で発振する
③出力に大きな容量負荷を接続
出力に接続されたキャパシタCが大きいと発振する
④オペアンプの出力にトランジスタを接続
この回路のプッシュプル回路を構成すると、RBと外付けトランジスタのEB間容量の影響で稀に発振させる設計になっている
⑤出力負荷にFFC(Flat Flexible Cable)を接続
FFCの寄生インピーダンスLおよびCで発振する
⑥帰還抵抗を1MΩ以上で設計
オペアンプの入力端子に接続された寄生容量Cと帰還抵抗(1M程度以上)で発振する