今更聞けない!代表的な米国ETFの基本情報まとめ~初心者向け~
いろいろな米国株があるが初心者がまず検討すべきは下記3つのETF。
VYM:バランス型
HDV:エネルギー、ヘルスケアなどで安定志向
SPYD:公益事業、不動産など景気に敏感
この3つは経費率0.08%以下で手数料も100万円預けても800円以下とかなり低いのでその点も良い点と言える。
次にそれぞれの特徴を簡単にまとめておく。
※この記事は5分で読めます。
セクターとは?
VYM、HDV、SPYDの特徴をまとめるためにはこのセクターを知っておくと理解しやすいので先に説明しておく。
セクターとは好況、後退、不況、回復の順番で景気が循環し、そのステージによって有利な業種がある。
主にこのように分類される。
好況期:一般消費財
後退期:エネルギー
不況期:ヘルスケア、生活必需品
回復期:金融、テクノロジー
図で示すと下記のようになる。
VYM
全米国銘柄から大型株を中心に予想配当利回りが市場平均を上回る約400銘柄に投資されている。
平均以上の配当を出す普通株で構成されるFTSEハイディビデンド・イールド指数に連動する。
HDVやSPYDに比べて銘柄数が多い分、幅広い銘柄に分散投資することが可能となる。
セクター別の構成比率は金融(23%)、消費財(8%)、ヘルスケア(12%)、資本財(10%)が上位を占めている。
金融セクターのみ現在は割合が高いが上記セクターの比率にあまり差がなく、幅広いセクターで構成されている。
ヘルスケア、消費財は、好景気時に弱く不況時にも強い、ディフェンシブなセクターといえる。
一方で、金融、テクノロジー、資本財は好景気時には強いが、不況時には弱いといった特徴を持っているので全体的にバランスがとれている。
2021.06時点
HDV
米国の財務優良企業のうち高配当で高収益の約70銘柄に投資されている。
シカゴにある民間の金融会社が算出して公表しているモーニングスター配当フォーカス指数に連動する。
ビジネス上の競争力が高く配当継続力もあり、デフォルトの可能性も低い企業が選ばれている。
エネルギー(19%)、生活必需品(15%)、ヘルスケア(16%)という構成比率となっている。
以前は公益事業も10%程度の割合を占めていた。
エネルギーセクターは後期(後退期)、ヘルスケア・生活必需品・公益事業セクターはリセッション(不況期)に比較的強い。
エネルギーセクターがセクター別では1位だが、ディフェンシブセクターと呼ばれるヘルスケア・生活必需品・公益事業セクターが30%以上を超える比率で、それなりに不況耐性がある。
2021.06時点
SPYD
S&P500のうちの配当利回りの高い上位約80銘柄に投資されている。
1銘柄当たり1.25%程度という均等割合で投資されている。
金融やエネルギー、公益事業、不動産が多めでこれだけで半分近くの構成比率となる。
以前は一般消費財や生活必需品も10%程度の割合を占めていた。
公益事業や不動産は景気敏感度が高いと言われるのでHDVと組み合わせるとバランスがいいと思われる。
2021.06時点
バフェット太郎さんオススメ
ちなみにバフェット太郎さんがおススメしてるのは、
- VOO
- VTI
- VT
こちらも簡単に紹介しておく。
VOO
S&P500に連動。
情報技術、ヘルスケア、金融、一般消費財を中心に、幅広い分野で構成している。
S&P500に連動ということで米国株式市場を代表する時価総額が大きい500銘柄に投資していることとなり、各銘柄の倒産リスクや株価下落リスクが低いことからも長期保有に向いている。
VTI
CRSP USトータル ・マーケット・インデックスを対象指標としている。
→景気に影響されやすい
VT
全世界の47ヶ国以上8,000以上の銘柄に分散投資。
→景気に影響されやすい
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