以前まで履いていた靴が壊れたので靴を新調することにした。
自分の性格上、例のごとく、悩みに悩みぬいて決めたのでその経緯をまとめておく。
初心者や年に数回登るくらいの人に今回の選定経緯は参考になるのではと思う。
ちなみに以前履いていたのはテクニカのVORTEX GTX MSというもの。
当時は2万円程度だった気がする。
これで初めての富士山や北岳、燕岳、赤岳、日向山などのハイキングまでしていた。
こちらが約10年履いて紐のフックがかけてしまったり、ソールがはがれてしまったので新しい靴を新調することにした。
自分の足のスペック
- 長さ:26cm
- 甲の高さ:普通
- 足幅:登山ショップで計測するサイズで言うEとDの間(結構細身なほう)
足のサイズ測定
上記のようなサイズは分かっているがサイズ測定は買う前にはいつも行った方がいいと思う。
また測定してもらうタイミングは足のむくみが比較的ある夕方がいいらしい。
夕方測ることで登山してむくんだ状態でも靴にキツさを感じなくて済む。
逆に朝は一番むくみが少ないためサイズ測定や試着には向かない。
多少のゆるみは紐で調節できるのでなるべくむくんだ状態の夕方に試着してフィットした靴を選ぼう。
求める登山靴スペック
デザイン
できればフェスやそれこそ登山口までアクセスする靴としても兼用で使えるようなオールマイティな靴がいい。
なのでできればいかにもな登山登山したデザインでない方がいい。
むしろ変なオレンジとか青一色のような登山靴が多くて、それこそ個人的には本格登山向けになるにつれてダサくなっていく印象。。
なので自分としてはどうしても抵抗があるのでその辺りのデザインのものは避けたいところ。
軽さ
400g台がいいかな。
以前の靴が600gで重かった気がする。
旅行先で登山する場合も考慮して持ち運びするとしても軽い方がいい。
ただ300g台となるとトレランシューズクラスになってくるので400g台が目標となるだろう。
硬さ
テント泊も多少はしたいというのもあるので疲れにくい靴底が硬めのものを選びたい。
上記3点をバランスよく実現するを探した。
今回登山靴を決めるために行ったお店
まずどんな登山靴があるか、自分がどんなサイズかから見始めたので色んなお店に行った。
東京でメインなところは行ったし、このあたりが品ぞろえもあるのでまた登山靴が欲しくなったらこのあたりで靴選びをすれば間違いないと思う。
今回行ったお店は、
・新宿
・吉祥寺
・原宿
・神保町
候補となった靴
吉祥寺の石井スポーツで勧められたのはAKU。
確かにピッタリ。。
でもデザインがどうしても好みじゃない。。
本格登山者にしてみればフィット感重視のはずなので怒られそうな選択方法だがやはり自分の気に入らない物は買えない。
そこで最初の第一候補になったのがデザイン重視でサロモン。
いざ原宿のサロモン専門店で試着してみると、試着用に出された靴下がかなり薄い。。
内心、
「あれ、大丈夫かな。。」
「店員さんも登山とかしたことなさそうなヒョロヒョロの色白インドア系な青年。。」
って感じでこの靴は店舗の立地も含めてやっぱり登山向けではなく街履き向きなのかもと思いつつ。。
フィット感についてはまぁいけないことはないかな。
でも、どうだろう先日のAKUに比べると物足りないような気が。。
もちろん堅牢性のような安定感のようものはだいぶ違う気がするがそこは最初から優先順位が高くなかったのでいいのだが。
それでも諦めきれないので次の週には神保町のサロモン専門店に行った。
ここでもやはり靴下薄め。。
そして店員さんが登山に対してのコメントが少なくやっぱり違う気がしてきた。
いろいろ振出しに戻された感じで路頭に迷いつつ神保町のお店で試し履きをしてみた。
そこで決め手となったのはさかいやシューズ館での試着だった。
ここでもサロモンの同じものを見せてもらいながら話を聞いてるうちに紹介されたのがスポルティバ。
スポルティバのものは少し甲の部分がきつい気がすることを店員さんに伝えるとインソールの厚さで甲の部分のスペースを調整できるとのこと。
自分の場合は甲の部分が薄いインソールにすることでこの問題を解決することができた。
インソールで調整出来ることに感心した。
またインソールを薄くすることでショック吸収の点で劣ることになるのでと聞いてみたところショック吸収は外側のアウトソールで行っているので問題ないとのこと。
なるほど。
こういう納得をすることが出来ると商品の本来の良さだけでなくしっかり自分の足にあっているという納得感もプラスされて商品の購入につながる気がする。
ほんと些細なことなんだろうな。
今度から試着時の相談はさかいやシューズ館にしようと思う。
ただ実際には店舗で試着して楽天で購入した。
自分の場合は2万円程度で購入。
インソールも多少安く買えた。
履いてみた感想
先日針ノ木岳に一泊二日のテント泊で行ってきたがおそらく7キロ程度のザックで下山中も足先が当たって痛いということもなくストレスフリーだった。
足裏は下山後はジンジンしたがこれは靴に関係なくなっていたように思う。
最後に
試着について、
だいたいお店に行っても足の縦の長さは表記されているが甲の高さ、幅は表記されていない。
そのため吉祥寺の石井スポーツのスタッフの人に「足幅とか明記してないんですか?」と聞いても
「書いてないので初心者の方がフィットする靴を選ぶのは難しいですね」とのこと。
また「なので初心者の方はスタッフの方で選んで提案した靴がいい」とのこと。
確かに経験値や知識が違うのだからスタッフの意見を受け入れた方がいいのはもちろんだがもう少し購入者自身が絞り込めるようにできないものかなと思った。
サイズを石井スポーツ独自でもいいので表記したらより合う靴を最短で選べるようになるのに。
購入者が求める靴をその場限りのスタッフの対応ではなく、もう少しうまく購入時に事前にマッチングできるようなシステムを作ってくれてもいいのになと。。
最終的なところは実際の試着が必要だとは思うが全く自分の足に合わない靴くらいはそれではじけるようにしてくれればいいのになと思うのは自分だけだろうか。。
何だかスタッフが直接選ぶ物を買うというのはお店側の怠慢な気がするのは言い過ぎなのだろうか。
その辺りをよりスムーズにマッチングできれば逆にお店側も同じようなアドバイスをしなくても済むのでよりいいサービスができるのではないだろうか。