断熱リノベをするのに適した家というのはどういうものか住宅購入の前に知っておきたいことをまとめておく
- 南向きであること
- 家の形が凸凹していないこと
- 在来工法木造であること
- 鉄筋コンクリート造は費用高め
- 軽量、重量鉄骨造は断熱対策方法が少なめ
- 建売住宅の中古物件は買わない
- 断熱を売りにしている工務店も疑うべし
南向きであること
太陽熱を十分取り入れられることが大事。
暖房代を節約してくれる。
下記記事でも書いたが東西方面は日照時間が短く、北側は日射取得がほぼできない。
家の形が凸凹していないこと
外壁の表面積が小さくなると熱損失も減る。
施工にかかる費用や手間も抑えることができる。
在来工法木造であること
木造住宅を建てる方法として在来工法かツーバイフォーという方法がある。
在来工法とは昔から日本にあった建築方法という意味。
日本では柱と梁を組んで家の骨組みを造る手法が用いられてきたため、木造軸組工法や在来軸組工法とも呼ばれる。
日本の木は生育が遅く、太く育った木は貴重なので無制限には使えない。
また高温多湿の日本では、窓や部屋と部屋との仕切を大きく開け放す必要があるため軸組工法というものが考え出された。
柱と梁で建物を支え、壁は土を固める方法なら、木を節約できる。
また窓などの大きな開口部も設けやすい。
対してツーバイフォーは、2X4インチの断面をもつ角材とベニヤ板で丈夫なパネルをつくり、これを床や壁にして家を造る方法。
壁パネル全体が柱の役割を果たし、床パネル全体が梁の役目を果たす。
壁式構造とも呼ばれる。
壁式構造は、木箱のような構造なため地震の水平方向の揺れがあっても変形しにくく、揺れにくい。
そのため、地震に強いともいわれる。
ただし適切な金物の使用による施工が為されれば耐震性能においても在来工法でも問題ない(揺れの大きさでは在来工法の方が劣る)
在来工法であればリノベーション時に上記のように窓の位置や間取りの変更がしやすい。
逆にツーバイフォー工法は壁そのものが構造体なので壁を壊したり間取りの変更が難しいが変更の必要がなければ問題ない。
鉄筋コンクリート造は費用高め
断熱改修できれば最高の建物となるが、
その名の通り鉄なので熱伝導率が良いため外部の熱を内部に取り込んだり逆も起こってしまう。
熱伝導が異なる金属と木が隣り合うと温度差により結露してしまう。
そのため断熱費用が高くついてしまう。
軽量、重量鉄骨造は断熱対策方法が少なめ
軽量気泡コンクリート板(ALC)は断熱改修できれば性能は上がるがそうでない場合は対処法が少なめ。
外断熱ができない場合は鉄筋コンクリート同様熱橋が発生するため断熱性能向上に不利。
※熱橋とはヒートブリッジ、サーマルブリッジ、コールドブリッジとも呼ばれる。
周囲の材料よりも熱伝導率が高い経路を作成する領域または部品。
建売住宅の中古物件は買わない
土地の高騰を防ぐ国土法対策として土地と建物をセットにして建物自体の価値を下げている。
そのため質が一般的に悪いと言われる。
その点古くても工務店で大工が建てたものは比較的質が良い建物が多いとされる。
断熱を売りにしている工務店も疑うべし
実際に聞いてみると断熱性能がいまいちなこともあるらしいのではっきりと断熱性能の実績等を数値でもらうようにした方がいい。
下記記事でも書いたが、
・UA値を計算したことがありますか?
・C値の測定をしたことがありますか?
このあたりを聞いてみると工務店の実力が分かるらしい。
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