家の断熱性能が一定水準確保できたら次に考えることは冬にどのくらい日が入ってくるか(日射取得)、夏にどのくらい日をよけられるか(日射遮蔽)。
窓から入ってくる太陽熱は無料のストーブのようなもの。
使わない手はない。
南面の窓
南面の窓を大きくすると冬にたくさんの熱が取り込める。
反面、熱が逃げやすくもなるので、
熱の取り込み量>熱の放出量
と冬はなるように窓のスペックでバランスをとる。
新築であれば庇(ひさし)をつけるとよいがリノベの場合は難しいので
南面の日射遮蔽にはブラインドやすだれが効果的。
東・西の窓
日照時間が短いので南面ほど日射取得できない。
また低い角度から日が差し込むので庇より縦型ルーバー、外付けブラインドや簾での遮蔽が効果的。
特に夏の西日は強烈で断熱の観点からするとなるべく窓の面積は小さいに越したことはない。
北面の窓
北側からの日射取得は期待できない。
北風は寒いので結露しやすく、より冷気が侵入してくる。
北側に窓を設置するメリットは安定した光が得られること。
ただし夏の夕方は西日が差し込むので注意が必要。
断熱・気密性能を上げれば上げるほど冬の暖かさ対策は効果が出る。
反面、夏は日射遮蔽対策ができていないと暑くなってしまう。
高断熱、高気密化すると室内が魔法瓶のようになり暖かい熱も冷たい熱も保とうとするためである。
なので日射遮蔽対策が必須となってくる。
日射遮蔽方法の種類とその効果
窓の日射遮蔽の方法:窓からの熱の通過量
すだれ(室外)、ブラインド(室外):15%
ブラインド(室内):50%
遮熱シート:60%
対策なし:80%
日射遮蔽のポイントは「中よりも外」で対策すること。
上記の関係のように室内での対策では50%しかカットできないが外だと80%以上も可っと可能。
冬場の日射取得を考え、南面の窓を大きくした場合などはそのままでは夏場にかなり暑くなってしまう。
なので地域ごとの気象条件と日射量とに照らし合わせて検討が必要。
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