高配当株を買って待ち続ける(バイ&ホールド)のにふさわしい銘柄を選ぶポイントは
事業の競争優位性が高い銘柄を選ぶこと。
競争優位性が高いとは、
同業他社に比べて営業キャッシュフローマージンが継続的に高いということ。
これを理解するには決算書の知識が必要で、
ざっくりいうと決算書には
の3つがある
1.損益計算書
売上高や営業利益が記載されている。
粉飾決算など不正会計をしている企業はこの損益計算書を大抵いじってごまかしていることが多い。
例えば、
2017年の富士フィルム、2016年の東芝でそれぞれ売り上げを水増ししたり、2011年のオリンパスでは過去の損失をM&Ano失敗による損失として計上して粉飾決算したのがあげられる。
そのため損益計算書は会社の意見とも言われたりする。
2.賃借対照表
バランスシートと言って資産や負債など会社の体力を示す。
3.キャッシュフロー計算書
実際に企業からいくらお金が出ていき、いくら入ってきたかという現金収支を示す。
そのためキャッシュフロー計算書はごまかしにくいという特徴がある。
営業キャッシュフローはこのキャッシュフロー計算書に記載されていて、
これは企業が顧客に対して商品やサービスを売ることで獲得した売上高の中から営業に必要なコストを差し引いて実際に企業に入ってきた現金収支のことを指す。
例えば1億の商品を売ってコストが8000万円かかってそれを現金で支払った場合、
売上高1億、営業利益2000万円となるが、顧客が1000万円だけ支払い、残りの9000万円は売上債権(手形や売掛金など)だとすれば8000万円の支出に対して1000万円の現金しか入ってないので営業利益は2000万円の黒字でも営業キャッシュフローは7000万円のあかじとなる。
これが顧客が倒産等支払い能力がなくなると連鎖倒産する危険性がある。
なのでどれだけ現金が入ってきたかを示す営業キャッシュフローは重要な指標となる。
この営業キャッシュフローが毎年黒字で確実に増えていることが理想。
さらにその企業が継続的に安定したキャッシュフローが見込めるかは競争優位性が高いかどうかで分かるがそれは営業キャッシュフローマージン(=営業キャッシュフロー/売上高)で分かる。
具体的にはこれが継続的に15%あると競争優位性が高いと判断できる。
※営業キャッシュフローや売上高は各証券会社の企業情報から簡単に確認できる
この営業キャッシュフローマージンが高いということは、
価格競争に陥ることなく、独自のブランド力や製品、サービス利幅のとれる事業を展開していることを意味するため競争優位性の高いビジネスを持っているといえる。
あとは営業キャッシュフローマージンが高いものだけで選ぶのではなくセクターを分散してポートフォリオが偏らないようにすることも大事。
よって上記をまとめると高配当株を買う際は下記の点に注意して銘柄を選定するとよい。
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