アスリートやジムに日々通う人達にとって、
トレーニングで傷ついた筋肉の回復に効果的なタンパク源として
好んで飲まれるのがホエイプロテイン。
そのホエイプロテインにも種類があるため主な種類と選び方をここにまとめておく。
ホエイプロテインとは何か?
牛乳に含まれるタンパク質の一種。
牛乳の主な成分は、
タンパク質が3.5%、
脂質が4%、
乳糖が4.6%、
ミネラル類が0.7%、
水が87%
その3.5%のタンパク質の内訳は、ホエイというタンパク質が20%、
カゼインというもう一つのタンパク質が残りの80%を占めている。
カゼインは主にカード(凝乳)として、熟成され各種チーズの原材料となる。
ホエイは液体で、これがホエイプロテインの原材料となっている。
液状のホエイには、タンパク質が1%、乳糖が5%、ミネラル類0.6%、脂質が0.2%、水が93%。
ホエイプロテインは、この原材料を処理し、脂質、ミネラル類、乳糖、水分を取り除くことで、低脂質、低炭水化物、高タンパク質のパウダーができる。
このホエイプロテインが筋肉の回復に効果的な理由は、
- 高濃度の分岐鎖アミノ酸(BCAA)が含まれている
- ロイシン(タンパク質合成を誘発する重要なアミノ酸)が含まれている
- アミノ酸組成が骨格筋に含まれるものとほぼ同じ
- 腸で消化され筋肉に吸収されるまでの素早い
かららしい。
また加工方法で主に3種類に分けられる。
タンパク質含有率はろ過工程により、30-95%と大幅に異なる。
1g当たりのタンパク含有率が高いほど、より多くの処理とろ過過程が必要となる。
ホエイプロテインの種類
ホエイプロテインコンセントレート(WPC)
タンパク質を75~85%、脂質を約1~2%、および乳糖を5~10%含有。
マイクロフィルター法(微細な穴を有する膜を通してのろ過)という特有の処理方法を用いてろ過されている。
ホエイプロテインの中では最も低価格で、趣味で筋トレしている方達に一番人気のホエイプロテイン。
ホエイプロテインアイソレート(WPI)
マイクロフィルター法よりも、タンパク質からより多くの乳糖および脂質を取り除くウルトラフィルター法を用いて加工処理されたホエイプロテイン。
このため、1食あたりのタンパク質含有率がWPCより高くなり(>90%)、低脂質・低糖質になります。
このため、WPIの価格はWPC商品よりも多少高価。
加水分解 ホエイ プロテイン(WPH)
酵素によりWPIのタンパク成分を一部、より微細なペプチドとアミノ酸に分解したもの。
この分解過程は、通常、腸の中で内臓酵素により行われている。
なので、この加工をすることにより、吸収速度が速くなる。
WPCやWPIよりも繊細な加工が必要となるため、他の2種類よりも高価。